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あなたは一戸建て派?マンション派?
それぞれのメリット・デメリットを解説
マイホームを手に入れよう!と思ったときに必ず迫られるのが「一戸建てか、それともマンションか」という選択肢。最初はどちらかに決めてスタートしても、住まいや理想の暮らしについてじっくり考えるうちに方針変更するケースもあります。一戸建てとマンションには、それぞれにどのような特徴があるのでしょうか。
どっちが多い?一戸建て派とマンション派
2023年の調査では一戸建て派が優勢
まず、一戸建てとマンションではどちらが人気があるのでしょうか?(株)リクルートのSUUMOリサーチセンターが発表した『住宅購入・建築検討者』調査(2023年)では、一戸建て希望が58%、マンションなどの集合住宅希望が22%という結果が出ています。
前年度の63%と比べるとやや減少していますが、一戸建て派がかなり優勢の印象。集合住宅希望も前年23%から微減しており、「どちらでもよい」という回答が15→20%と増えています。これは、昨今の住宅高騰により、取得自体の難易度が上がったことも関連しているのかもしれません。
ところで、一戸建て派が6割を超えた2020年〜2022年はコロナ禍にあたります。テレワークのスペース(個室)がつくりやすかったり、学校がお休みになった子どもが騒いでも近隣に気兼ねしなくてもいい一戸建ての人気がこの時期は特に高まったと考えられます。
マンションのメリット・デメリットにはどんなものがある?
ここで、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
- 【マンションのメリット】
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- 立地や階建によっては眺望や採光がよい
- 駅や商業施設の近くなど、生活利便性が高い立地であることが多い
- 侵入口が少ないため、セキュリティ性が高い
- ほとんどがRC(鉄筋コンクリート造)のため気密性、断熱性、耐震性が高い
- 共用部の清掃や管理を管理会社に任せられる
- 共有ラウンジや24時間ゴミ出し可能などの設備・機能を備えている物件もある
- 売却するときに、比較的買い手がつきやすい
- 【マンションのデメリット】
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- 階下や隣室からの騒音や振動が気になることがある、また、自分も出さないように気を配る必要がある
- ペットの飼育やリフォーム工事などに様々な規約がある
- 駐車場や駐輪場は別途申込みが必要だったり、費用がかかることがある
- ファミリー向け物件でもトイレが1つという場合が多い
- 管理費や修繕積立金が毎月かかる
- 将来、建て替えなどが進まず負の遺産になる可能性がある
一戸建てのメリット・デメリットにはどんなものがある?
- 【一戸建てのメリット】
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- 生活音を気にせずにのびのび暮らすことができる
- ペットを飼ったり、ガーデニングや家庭菜園を楽しむことができる
- 新築の場合、マンションよりも間取りの自由度が高い
- 二階建てや屋根裏、床下収納などマンションよりも縦空間の活用度が高い
- 修繕やリフォーム、建て替えを自分の判断とタイミングでできる
- 駐車・駐輪スペースを設ければ駐車場代や駐輪場代がかからない
- 建物が古くなっても、土地が資産として残る
- 【一戸建てのデメリット】
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- 外から直接入れるため、セキュリティ面に不安がある
- 建物の修繕費用を自分で計画的に貯めておく必要がある
- 雪が降った時の雪かきや植栽の手入れなどを自分でしなければいけない
- 近隣トラブルが起きる可能性はマンションより少ないが、起きた時に深刻化しやすい
- 売却や賃貸に出すときに、マンションよりも難しいケースがある
一戸建てとマンション、かかるコストを比較すると?
ここで、コスト面をもう少し詳しく見てみましょう。住まいにかかるコストには、手に入れるときにかかるお金(=イニシャルコスト)と、維持するのにかかるお金(=ランニングコスト)があります。
まず、2024年4月に分譲された首都圏の新築マンションの平均価格は7,662万円で㎡単価124.2万円。同月の首都圏、新築一戸建ての平均価格は4,540万円で、平均延床面積の99.3㎡に当てはめると㎡単価は約45.7万円です。
住まいの取得価格は広さやエリアに大きく左右されるため一概にはいえませんが、同じ広さの住まいを比較すると、マンションの方が高い場合が多いようです。
イニシャルコストについては、メリット・デメリットの部分でも触れましたが、マンションは毎月の管理費・修繕積立金の支払いがあります。それぞれ相場が1万〜1.5万円程度ですので、住宅ローンの他に毎月2〜3万円程度。30年住むとすると、720万〜1,080万円の負担となります。ただし修繕積立金は一律ではなく、築年数によって徐々に高くなっていく点にも注意が必要です。
一戸建ての修繕は自己判断となり、住み方や環境によって建物の老朽化の度合いは大きく異なります。一般的な目安として、30年で外壁や屋根、設備などの入れ替え費用が500万〜800万円程度かかります。
また、マンションは駐車場や駐輪場を別で契約する必要があるため、必要があれば月々1〜3万円程度がプラスされます。一戸建てはあらかじめ駐車・駐輪場所を考慮してつくる場合が多いため、これらのコストはかかりません。
マンション | 一戸建て | |
---|---|---|
物件取得費用 | 7,662万円+諸費用 | 4,540万円+諸費用 |
修繕費(30年) |
720万〜1,080万円 500万〜800万円 |
各住戸が所有 |
駐車場代(30年) | 360万〜1,080万円 | 0円 |
その他のランニングコストに固定資産税と保険料があります。固定資産税は物件の評価額に税率をかけて計算します。法定耐用年数が長く設定されているマンションの方が固定資産税は下がりにくく、税金が高い期間が長く続きます。一方で、プランにはよるものの、火災保険料は一戸建ての方が高く設定されています。
一戸建てとマンション、それぞれどんな人が向いている?
一戸建てとマンションにはさまざまなメリット・デメリットがあることが分かりました。メリット・デメリットが生まれる理由のひとつに所有形態の違いがあります。
一戸建ての場合は、購入した土地と建物すべてが所有者のものです。しかしマンションは購入者が所有する専有部分と、マンションの購入者全員で所有する共有部分(バルコニーやエントランス、廊下、エレベーターなど)に分かれています。共有財産であるマンションを守るために様々な規約が設けられ、管理組合がそれを統括しています。
共有部分の管理や毎月の修繕積立を自分で行う手間はかからないものの、守るべきルールがあり、たとえ購入者でも好き勝手に住むことは許されないのがマンションです。持ち家であっても住まいのことで時間や手間をとられたくない人、ルールを守りつつ便利に、快適に暮らしたい人には向いているといえるでしょう。
一方で、土地も建物も全て自分で所有する代わりに自由度が高く、反面、自己責任で管理しなくてはいけないのが一戸建て。子育てや趣味をのびのび楽しみたいという人、住まいに愛着をもってしっかり向き合いたい人は、一戸建てを選ぶことで人生がより充実したものになりそうです。
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マンションよりも、住む人の采配にゆだねられる部分が大きい一戸建て。建築やメンテナンスにおいて判断に迷うこともあるかもしれません。ケーナインでは、社内に在籍する現場監督が建築した一戸建て住宅の施工品質を担保するだけでなく、引き渡し後も責任をもって対応しています。少しでも不安なことがあれば、なんでもご相談ください。