注文住宅
STORY 08

住み慣れた土地に建てた、賃貸併用住宅

娘さんとの将来を考えて賃貸併用住宅を建てられたSさま。希望をじっくりと話し合って、思い出がつまった土地に納得のいく家ができたとご満足いただきました。ケーナインとの出会いから、賃貸併用住宅を建てるまでのお話をお聞きしました。

40年の思い出が詰まったわが家
建て替えへと一大決心

ターミナル駅から2駅隣の閑静な住宅街に、Sさま親子がお住まいになられてから約40年。お父さまはゴルフ、娘さんはウォーキングと、趣味を楽しみながら毎日の生活を満喫されてきました。お父さまは駅前の商店街で飲食店を経営していたとのことで、住み慣れたこの土地には深い思い入れをお持ちです。一軒家だった旧宅は部屋数が多く、広さも十分だったのですが、部屋の数に比例して荷物が増えていき、使わない部屋は物置と化していました。古さも目立つようになってきた折、モノには何でも寿命があると実感し、建て替えへ心が動いていったとのことです。

加えて、そろそろ娘さんとの将来も考えて、「ここで思い切って新しくしておけば、今後はスムーズに継承していける」。そう感じたSさまは、今が建て替えのタイミングだと行動に移しました。

地元のつながりがケーナインとの出会いをアシスト

昔からお付き合いのある地元の金融機関に建て替えの相談を持ち掛けたところ、その金融機関と長年にわたって深い信頼関係をつくりあげていたケーナインを紹介されたのは、自然な流れでした。以前から仕事上の相談などもしていたSさまは、信頼する担当者がすすめる会社なら一度会ってみようと思い、ケーナインの三軒茶屋ショールームへ足をお運びいただきました。

ケーナインの営業担当、設計担当と最初に会った時、「私は人となりを見るのが割と早いのですが、印象もよく不安は感じませんでした」と、リラックスして話が進んだそうです。Sさまには「1階が住居、2階以上が賃貸」という建て替えプランがあり、「自分の家がどうなるか想像力を働かせていろいろ考えていましたが、ケーナインの方々も一緒になって想像力を働かせて考えてくれたことも、私と話があった点だと思います」。

コロナ禍での打ち合わせは、
集中力と言葉のキャッチボールでカバー

今回の建て替えプロジェクトはコロナ禍でのスタートとなったため、なかなかスケジュール通りに打ち合わせを進めることができませんでした。しかし竣工日は決まっていたため、打ち合わせができるときに集中して話を進めなければなりません。その際重要なのは、信頼関係に基づく言葉のキャッチボール。「こうしてほしいとか私は希望をはっきり言うほうなのですが、話しやすい雰囲気だったので思っていることを全部伝えられました」。ケーナインの担当者も「いろいろな制約がある中で、スムーズに打ち合わせを進めるためにはSさまとの信頼関係をしっかり構築して、なんでもお話いただきやすい雰囲気づくりに注力しました。その結果として、濃い内容のお話を毎回することができたと思います」と振り返ります。

当初Sさまは、2階と3階の賃貸部分に4部屋をつくることをご希望でしたが、そうすると競合物件の多い独身者向けのワンルームになってしまうため、ケーナインは近隣に少ない1LDKの間取りをご提案。物件の管理を担当することが決まっていた管理会社さんも交えて意見交換を行って、収益面でのシミュレーションなども考えながら、入居者付けのしやすい1LDKの賃貸を2部屋つくるプランに決定しました。

1LDKとバルコニーがポイント
駅近と日当たりの好条件も強みに

ケーナインからの提案で、賃貸2部屋には南北両側にバルコニーも設けました。入居者の生活スタイルをイメージしてのことですが、「日当たりの良い明るい部屋にすることができたので、これがすごくよかったです」とSさま。室内には開放的でおしゃれなオープンキッチンと柔らかい雰囲気を醸し出す木目調の装飾を施して、物件の印象をよくしています。

また、共有部の階段は入居する方の帰宅が夜遅くなることも想定して、夜間でも明るいつくりにしています。共用部の照明計画は入居者さんの退去抑制にとても効果的で、これからの賃貸経営を安心して行っていただくための工夫も各所に施されています。 

駅近という条件の良さとニーズを想定した間取り設計を行った結果、2部屋とも建築中に入居者が決まりました。どちらもご夫婦でのご入居となりましたが、「とても日当たりがよくて住みやすい」とご満足いただいています。

住居部分のこだわりは、
リビングにある掃き出し窓

Sさま親子がお住まいになられる1階は、リビングにある東向きの大きな掃き出し窓が特長です。この土地に長年住んでいるSさまは、日差しの入り方や風の通り方を把握していらっしゃるので、当初腰窓にする予定だったリビングの窓を、「ここが一番の希望」ということで窓が床まである掃き出し窓への変更を希望されました。そのご希望を実現するために設計担当者がすぐに構造計算を再計算。安全を確認し、ご希望通り掃き出し窓に変えています。「2月から初秋くらいまではこの角度からいい日差しが入ってきます。自然とリビングにいる時間が長くなりますね。機能面では調理でつかった生ごみをすぐに窓の外に置けるようになったので、とても便利で大満足です」。

外壁はイメージしていたものをサンプルとして取り寄せ、Sさまのアイデアでおしゃれなツートンカラーにしています。印象的なルーバーは入居者さんからの評判も良く、建物に価値を与える重要な要素になっています。そうした外観は、Sさまとの綿密な打ち合わせを経て、納得のいく仕上りになりました。

建築にかかわる人の質の高さを実感
信頼関係は今後も続くお付き合いの証

「私は飲食店を経営していたので、現場は職人の質できまると思っています。ケーナインさんは設計や工事担当者の方の対応もよかったですが、現場にいる大工さんなどの職人さんたちの質もとても高いと思いました」とSさま。仮住まいが近かったので、差し入れを持って現場を見に来た際に、現場にいる職人などの挨拶や対応も気持ちよく、安心して家づくりを任せることができたとおっしゃっていただきました。今後は、管理会社さんと連携を図りながらアフターメンテナンスをケーナインが担当します。何かあったらすぐに連絡が取り合える体制も整い、Sさまやご入居者さまが安心して住める環境ができています。「家は一生の買い物。いいお付き合いをするには信頼関係がとても大切で、それが私たち親子や入居者さんの生活につながると思います」というSさまのお考えがひとつのチームをつくりあげました。Sさま親子の思い出がつまったこの土地で新しく家が生まれ変わり、満ち足りた新生活がスタートしています。