Columnコラム
家づくりの
コツ・アイディア
ペットと快適に暮らすために
知っておきたい!家づくりのポイント
大切な家族の一員である、犬や猫。マイホームで、ペットと暮らす生活に憧れている方も多いでしょう。しかし、ペットと共に快適に暮らすためには、人もペットも過ごしやすい環境を整えることが大切です。ペットと暮らす家づくりのヒントをご紹介します。
ペットの足腰を守る!負担を軽減する
床材選びのコツ
リビングなどの床材として普及しているフローリングは掃除がしやすく、清潔さを保ちやすい反面、ペットにとってはつるつるとした表面で肉球を痛める可能性があります。特に犬は、フローリングですべってしまい腰を悪くしてしまうケースも。大切なペットのケガを防止するために、フローリングの場合は滑り止め効果のあるコーティングを施すと良いでしょう。また、猫は高いところから飛び降りることもあるので、着地の際に足を滑らせてケガをすることを防いだり、飛び降りた際の音を吸収する効果のある床材を選ぶことをおすすめします。ホームセンターなどで売っているタイルカーペットは値段も安価で、汚れや傷が目立ってきたら交換しやすいというメリットもあるので、すぐに実践できるアイデアとしておすすめです。
猫の爪とぎや愛犬との散歩後の
手入れ対策は?
猫特有の習性として爪とぎがあります。一生懸命爪とぎする姿は愛らしい反面、壁をひっかく猫に困っている方も多いのではないでしょうか。爪とぎは、猫にとって欠かせない行動であり、無理にやめさせようとすると大きなストレスを与えてしまいます。爪とぎをやめさせるわけにはいかないし、壁の傷もできるだけ抑えたいという場合には、ざらざらした凹凸のある壁紙ではなく、爪で引っ掻きにくい表面がつるつるした壁紙や表面を強化加工した壁紙をおすすめします。また、猫は壁だけでなく網戸で爪とぎをすることもあるので、引っ掻いても破れにくい、網目が樹脂コーティングされているタイプの網戸をセレクトすると良いでしょう。ほかにも、壁にキャットウォークやキャットステップを取り付けたい場合は、あらかじめ壁に下地をいれることが必要となるのでご注意ください。
犬を飼う場合は特別な事情がなければ毎日の散歩は欠かせないので、散歩後の室内導線を考えておく必要もあります。たとえば、帰宅時に犬の足を浴室で拭いたり洗ったりする方も多いので、浴室を玄関近くにすると室内を汚すことなくスムーズにケアできます。浴室は少し広めの1620サイズのユニットバスを選ぶと、大型犬でもしっかりとシャンプーやブラッシングなどが行えます。
近隣に迷惑を掛けないために!
鳴き声対策も重要
ペットの鳴き声は、飼い主以外には思いの外気になるものです。深夜や早朝の静かな時間帯に鳴いてしまうと、近隣にも大きく響き、苦情がくる可能性も。猫も、発情期になると鳴き声が大きくなることがあるので、騒音トラブルを防ぐためには鳴き声対策も必要です。
音を吸収する効果のある吸音材を選ぶことも防音対策に繋がりますが、掃き出し窓や引き違い窓にシャッターをつけるのも効果的です。シャッターには屋内外の音や声を遮断する役割があるので、防音効果を発揮します。ペットの鳴き声はもちろん、子どもの声や生活音も外に漏れにくくなります。
ほかにも、防音ドアを設置することでさらなる遮音効果も期待できます。
臭い対策も忘れずに!
トイレの配置にも工夫が必要
ペットを飼っていると、臭いも気になるもの。いつも家にいると慣れてしまいますが、家には意外とペットの臭いが漂っています。人もペットも快適に過ごすために、臭い対策もしっかりと行いましょう。
臭いの主な原因は、ペットの体から出る臭いと、ペットの排せつ物から出る臭いの二つがあります。
体から出る臭いは体臭のことで、ペットが家の中を動き回ることで広がります。室内の臭い対策には、消臭効果のあるクロスやLIXIL社のエコカラットが効果的です。これらは、ホルムアルデヒドなどの空気中に漂う有害物質も吸収するので、住まいのさまざまな場所で活躍します。
犬や猫のトイレは、洗面所近くのデッドスペースなどに設置することが多いですが、ペットのおしっこはトイレシートでは吸収しきれないこともあるので、排せつ物の臭いを軽減するために換気システムとの組み合わせも検討すると良いでしょう。
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今回のコラムでは、ペットと快適に暮らすための家づくりのアイデアをご紹介しました。ペットは家族の大切な一員であり、人もペットも快適に過ごせる家をつくることが重要です。間取りや設備選びには、専門的な知識も必要ですから、ペット目線での提案ができて、犬や猫に対する知識を持った建築会社に相談をすると良いでしょう。ケーナインが建てる注文住宅やカスタムオーダーであれば、ペットが快適に過ごせる室内動線や鳴き声や傷、臭い対策を考慮した設備や建材などをお客様と一緒にお選びします。