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内装選び、失敗しないために!
後悔しない選び方、進め方のコツとは?

家づくりにおいてとても楽しい過程ではあるものの、迷ってしまうことも多いのが、床や壁、建具などの内装選び。毎日目に入り、家の居心地に大きく関わる部分で、一度決めてしまうと簡単に交換もできないため、もし失敗したらどうしよう、と不安に思うのも無理はありません。そこで、色やデザインも豊富な多くのアイテムから、打合せでベストな組み合わせを選ぶためのポイントをまとめました。

決めることは意外とたくさん!「内装」に含まれるアイテム

ひとことに「内装」といっても様々なアイテムが含まれます。主なものは以下の通り。それぞれの特徴を押さえておくと、打合せのときにスムーズです。

床材
面積が広く、足で触れるため、お部屋の居心地に与える影響が大きいのが床。自然な感じのインテリアがお好みであれば、木目調を再現したフローリングがもっともポピュラーです。無垢の木さながらの木肌の味わいとメンテナンス性を両立し、床暖房などにも対応しています。色味も淡い白木調のものから落ち着いた濃いブラウンまでさまざま。水まわりにはお掃除しやすいフロアタイルやクッションフロアなど、場所によって使い分けることもできます。
壁、天井
クロスが最も一般的で、色が白に近いほど空間を広く見せてくれます。ホワイトやベージュ、淡いグレーなどをベースに、一面だけ柄や他の色のクロス、タイルや板などを貼ってアクセントにすることも。子ども部屋や書斎などの個室には、思い切って好きな色柄を使うのも楽しいもの。色柄だけでなく、木目や織りを立体的に表現したものなど、とても種類豊富です。もちろん壁だけでなく、天井でもクロスでの空間演出の方法はたくさんあります。例えば人気の高い折り上げ天井の場合は、天井の上下で色を変えると空間がより立体的に。キッチンなどでよくみられる下がり天井は、キッチンカウンターや収納扉、照明などと色を合わせるとおしゃれ度がアップします。空間ごとに個性を演出することで、家がぐんと快適になります。
建具
ドアや収納扉などを指します。使用頻度の高い玄関とリビングのドアをメインに、個室、トイレ、洗面室と、おうちの中に意外とたくさんあるドア。形状も、ポピュラーな開きドアのほか、スペースを有効に使える引き戸や床面をフラットにできる吊り戸などがあります。天井までのハイドアで、開放感と上質な空間を演出することも。デザインも多彩で、ガラスが入ったものは、光や視線を通す機能をもたせられます。
住宅設備
キッチンとキッチンまわりの収納(カウンターや吊戸棚など)、浴室、洗面台、トイレなどを指します。床や壁など、他の内装とのバランスを考えて決める必要があります。メーカーごとにグレードがあり、デザインや使い勝手に合わせて、値段はかなり幅があります。サイズも家に合わせて選ぶことができます。

他にも、巾木やドア枠などの細かい建材、照明なども内装に含まれます。

いよいよ内装を決める打ち合わせ。具体的に何をするの?

内装の各アイテムで最初に決めるものは、設計に関わる部分である住宅設備です。キッチンやお風呂など、間取りプランと同時進行で、各設備のショールームに行って実物を確認します。

ショールームはメーカーごとになっており、ひとつのショールームで同じメーカーのキッチンやお風呂、トイレなどをまとめて見ることができます。各設備は必ずしも同じメーカーで揃える必要はなく、場所ごとに機能や予算に合わせて選びます。しかし、メーカーが同じであれば扉の素材などを揃えられるため、おうち全体に統一感が生まれます。

注意したいのが、ショールームではキッチンや洗面室などの空間全体がコーディネートされていてとてもステキに見えるため、そのイメージに影響されて実際の家のイメージと合わないものや、予算以上のものが欲しくなること。そのため、様々なメーカーのショールームに足を運んだり、同じショールームに何度か行くのもよいでしょう。慣れてくるうちに、メーカーごとのコンセプトの違いや自分の使い方に合うものが分かるようになります。

内装を決める打合せでは、ケーナインでは実際にサンプルを確認しながら、床や壁など面積の大きい部分から、それに合う組み合わせを決めていきます。その場では決められないことや、家族で意見が分かれる場合は持ち帰って次回までにゆっくり話し合ったり、メールでやり取りしながら決めることもできます。内装の打合せは間取りプランが決まったタイミングで、平均2~3回行います。

迷って決められない…!そんなときの優先順位のつけ方は?

とにかく決めることが多い内装選び。ときには迷ってしまったり、決めた後で後悔してしまうこともあるでしょう。実現したいイメージが明確にある場合は、打合せでSNSや雑誌などを共有するとスムーズです。「リビングのクロスはコレをマネして使いたい」といった具体的な希望から、「こんな空間が好き」といったぼんやりとした好みでも大丈夫です。

また、もし迷ってしまったら「ココだけはこうしたい!」というポイントをまず決めることが大切。ケーナインでの過去の例では、「どうしても赤いキッチンを採用したい」というお客様が、キッチンを主役に他の内装を決めていったこともありました。

最近、採用が増えているのがグレー系の内装。モダンなインテリアともナチュラルなインテリアとも相性がよく、明度や加わる色のニュアンスによって多彩な空間演出ができる点が人気です。また、床や壁に採用することで、汚れが目立ちにくいというメリットもあります。

ケーナインでは、建築士でもあるインテリアコーディネーターが内装選びをお手伝い

内装選びで心強いのが、インテリアと設計の両方の知識を備えた存在。ケーナインでは建築士資格を持つインテリアコーディネーターが、間取りなど家そのものの機能も加味しながら、空間全体のコーディネートをアドバイスさせていただきます。例えば、同じクロスでも光の当たり方や面積によって見え方が異なります。建築士の目線からも最も効果的な用い方をご提案できるのがメリットです。

また、細かいアイテムを一つひとつ選ぶのは大変ですが、お客様の好みをしっかりと把握したうえで、いくつか組み合わせた内装プランをご提案することも可能です。迷って決められない場合でも完成後のイメージがつきやすく、内装選びを楽しく進められるはず。ご希望があればショールームに同行したり、カーテンなどのトータルコーディネートを依頼できるのも嬉しいですね。

さらに、気を付けたいのが予算のこと。ショールームなどに行くうちにどんどん目が肥えて、凝ったデザインのものや高価なものを選びたくなってしまうのも内装選びの落とし穴のひとつ。コストに関しても、うまくコントロールしつつ、予算にメリハリをつけて最も満足度の高い仕上がりに導きます。

「迷ったけど、楽しかった!」そう言っていただける家づくりになるよう、内装選びに寄り添っていきます。

Point!

ケーナインでは、インテリアと設計の両方の目線から、プロがしっかりと内装選びをサポートさせていただきます。こだわりがしっかりある方にも、全くイメージがつかないという方にも、デザインと使い勝手、予算すべてに妥協のない内装プランをご提案します。ぜひ、お気に入りの内装で、新生活を喜びに満ちたものにしてください。