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【現場監督インタビュー】
RC建築の強さと美しさを支える
施工管理の舞台裏と日々の仕事

「RC(鉄筋コンクリート)は丈夫だから安心」と思われがちですが、その品質は構造だけで決まるものではありません。現場で図面を形にし、多くの職人をまとめながら、一つひとつ品質を積み上げていく施工管理がとても重要になります。今回は、ケーナインRC部門の現場監督である一級建築施工管理技士のHに話を聞きました。RC建築ならではの難しさや仕事へのこだわりをお伝えします。

RC建築は現場監督が建物の品質を左右する

RC(鉄筋コンクリート)造の建物は、耐久性や耐火性に優れ、賃貸マンションや集合住宅で多く採用されています。しかし、その性能を十分に発揮できるかどうかは、設計だけでは決まりません。

実際に建物を形にする現場では、工程や安全管理など、数多くの要素が複雑に絡み合います。それらをまとめ、建物づくりの中心となるのが現場監督です。

「RC建築は建物の規模が大きく、鉄筋工事やコンクリートの打設など、一つひとつの工程が建物の強度に直結します。そのため、現場監督は基本的に現場に常駐します」(H、以下同)。

木造住宅では複数の現場を巡回して管理することもありますが、RC建築では一つの現場に専任で携わることが一般的。ケーナインでもRC専任部門を立ち上げ、前職のゼネコンでの経験を生かすべく、Hがその舵取りを担っています。

「毎朝8時に始まる朝礼には、その日に現場へ入る職人が集まり、工程や危険箇所を共有します。各階で進捗が違うので、そこでその日の作業内容や流れを説明して、みんなで共有してからスタートします。

躯体工事と内装工事が同時に動く時期には30人ほどの職人が関わることもあります。職人の休憩時間のたびに仕上がりをチェックし、必要に応じて修正を加えます。

しかし予定通りに進むことはほとんどなく、天候や現場の状況によって工程や仕様が変更になるケースも珍しくありません。その都度、職人や協力会社と相談しながら調整します」

建物を完成させるためには、現場で起こるさまざまな変化へ柔軟に対応しながら、品質を守り続けることが求められます。RC建築において現場監督は、まさに建物づくりの司令塔といえる存在なのです。

図面通りでは完成しない。
RC建築は現場でつくり上げるもの

現場では、設計図の内容をもとに各メーカーが作成した図面を一つひとつ確認し、実際に施工できるよう調整を重ねていきます。

「実際の施工に関する情報は、ひとつの設計図だけにはおさまりません。扉の枠の幅、キッチンの寸法、サッシの納まりなど、メーカーごとに細かな仕様が異なるため、家具図、キッチン図、建具図などを全部集めて、CADで平面詳細図等を書いていきます」

さらに、工程ごとにケーナインの設計担当者や外部の設計事務所、協力会社との定例打ち合わせも実施。内装の色や仕様、設備機器の変更なども、その場で細かく確認しながら決定していきます。もし変更があっても材料や人件費が予算内におさまるよう、調整する必要もあります。

「建築現場においては、一つの判断が後の工程へ大きく影響します。例えばコンクリートを打設した後では、簡単にやり直すことはできません。そのため、問題が起きてから対応するのではなく、問題が起きないよう事前に調整することが何より重要になります」

工程は天候や現場の状況によって日々変化するため、ある工程の日程が変われば、その後に入る職人や資材の手配もすべて調整し直す必要が生じます。現場監督には、建築の知識だけでなく、多くの関係者と連携しながら全体を見渡す力が求められるのです。

職人も近隣も。現場をひとつにまとめるのも現場監督の役目

多い時には数十人もの職人が一つの現場で作業を進めるRC建築。それぞれ専門分野が異なり、経験値もさまざま。その全員が安全かつ円滑に仕事を進められる環境を整えることも、現場監督の大切な仕事です。

「以前は、職人さんとは仲良くなればいいと思っていました。でも、仲良くなりすぎると言いづらいことも出てきます。年上の職人さんも多いですが、品質や安全を守るためには、時には厳しい指摘もしなければなりません。だからこそ、信頼関係を築きながらも、お互いに適度な距離感を保つことが大切だと感じています」

現場で気を配るべき相手は、職人だけではありません。住宅街での工事が多いため、近隣住民への配慮も欠かせません。工事前のあいさつや説明はもちろん、現場での職人の休憩方法やごみの管理など、周囲からどのように見えるかまで意識して現場を管理しています。

「小さなことがきっかけでクレームにつながることもあります。だからこそ、近隣の方との関係づくりは本当に大切なんです。工事を円滑に進めるためだけではなく、完成後にその場所で暮らす入居者様やオーナー様の住み心地にも大きく関わるからです」

建物そのものの品質はもちろん、周囲への配慮や現場全体の士気まで管理すること。それもまた、現場監督に求められる大切な役割です。

一つとして同じ現場はない。その経験がお客様の信頼へとつながる

Hが最近担当し、竣工したばかりの建物は、ボーダーの入ったデザイン性の高い外観が特徴的な賃貸マンションです。

「美しいボーダーラインを実現するために、コンクリートの打設後、左官で形を整え、塗装で仕上げています。白と黒はわずかなはみ出しでも目立つため、型枠や左官、塗装といった各工程で職人と何度も打ち合わせを重ね、細かな納まりを確認しながら施工を進めました。

完成するとただ『キレイな建物だな』と思うかもしれませんが、そこにたどり着くために、多くの人が知恵を出し合っています。さらに、ここは隣家とかなり密接していたため、足場を立てる段階から本当に苦労しましたね」

だからこそ、苦労の末に建物が竣工し、その全容が現れた瞬間は、何度経験しても嬉しいものだといいます。

「足場が外れて建物が見えたときは感動しますね。近隣の方に『きれいにできたね』と言われると本当に嬉しいです。今回の現場では、オーナー様から『よくできてる』と評価されたことが特に印象に残っています」

今後は、RC部門全体の体制づくりや若手社員の育成にも力を入れていきたいというH。

「現場監督が育てば、それだけ会社全体の施工品質も上がります。経験を共有しながら、RC部門をもっと強くしていきたいですね」

個人の経験を会社の力へとつなげ、お客様から信頼される建物づくりに生かしていく——。その積み重ねこそが、ケーナインのRC建築における高い施工品質を支えています。

Point!

RC建築は、施工管理の質が建物の品質を左右します。ケーナインでは豊富な経験を持つ現場監督が、一棟一棟を丁寧に管理。木造住宅からRCマンションまで、安心してご相談いただけます。