注文住宅
STORY 02

夫婦のこだわりと想いがつまった開放感あふれる家

大学や小学校などの教育施設が集まる住宅街に建つOさま邸。交通量も少なく穏やかな周辺環境は、お子さまがのびやかに成長するのに絶好の立地。洗練された外観が印象的な3階建てのお住まいは、お施主さまご夫妻のこだわりとセンスが、すみずみにまで息づいた想いの結晶です。

お子さまのために戸建住宅への住み替えを決意。
ケーナインに資産の組み換えを相談

もともと目黒区のマンションにお住まいだったOさまご夫妻。お子さまが誕生し、成長していくとともに、次第に周囲への音の響きが気になってきたのだそうです。「子どもがたてる足音や声がすごくて」と、ご夫妻。音や声を気にしないですむ環境で、わが子をすくすくのびやかに育てたいと、戸建住宅へ住み替える検討をはじめました。

投資用のマンションを複数所有されていたOさまですが、家族の将来を見据え、それらを売却して資産の組み換えをしようと決意されました。そこで相談に訪れたのが、不動産部門があるケーナイン。ケーナインは、オンリーワンの注文住宅づくりだけでなく、不動産売買や住宅ローンなどにも詳しい、実績豊富な建築会社。Oさまの資産状況を詳しくお聞きしたうえで、最適なご提案を行いました。その内容は、Oさまが所有する物件をケーナインが購入するというプラン。他社よりも高い金額を提示して、ご納得のうえでご売却いただきました。さらに住宅ローンに関しても、ケーナイン経由で銀行をご紹介し、融資を受けられたのです。このように、新しい生活を実現するためのお手伝いを、不動産と建築の両面からサポートできるのも、ケーナインならではの強みといえます。

土地取得後に基本設計を開始。
建売住宅なども見学し夫婦でディスカッション

資産の組み換えの見通しもたち、具体的に「家をつくろう」と動きだしたのは、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中のことでした。「散歩などで外に出ると、各ご家庭で庭やバルコニーで過ごされている様子がうかがえて。戸建てにするなら、そういうスペースがほしいよねという話をふたりでしました」。マンションでは得られにくい、戸建ならではのプライベートな外の空間がマストといったように、ご夫婦で「こんな家にしたい」という想いを語り合う日々がはじまり、建売住宅などへもずいぶん見学に行かれたそうです。

「どうしても都内の建売住宅だと1階部分が暗いんです。注文住宅にするなら、家の中のどこにいても明るい空間づくりを目指したい」と、ご夫婦の想いが次第に固まり、陽差しが十分入る角地を探し出しました。そして巡り合ったのが、周辺に学校が多くある閑静な世田谷の南向きの土地。小学校が近隣にあることで、目の前の道路は車の進入が時間規制されるうえ、警備員が安全を見守るという、子育てファミリーにはとびきり安心できる環境も好条件だったそうです。

土地が見つかり、工務店で設計プランと見積もりを依頼する際に、具体的なイメージを伝えたおふたり。条件としては、リビングはできるだけ広く、明るく開放的であること。庭はつくれないので、ルーフバルコニーをつくりたい。自宅に居ながらにして、外の時間を楽しめる。光があふれ、風がしっかりぬける。そんな「光と風と開放感」をテーマとした家づくりを目指しました。

着工前2カ月ほど。
集中的に対話を重ねた打ち合わせ

当初相談していた工務店の基本設計は気に入ったものの、工事金額で納得がいかなかったため、改めてケーナインに建築費用の見積もりを依頼したOさま。「依頼後2・3日で見積もりがあがったことなど、とにかくレスポンスがよかったですね。その点からも私たちの要望に応えてもらえそう」と感じ、建築工事はケーナインに決められました。

「対面での打ち合わせは最小限にしましたが、メールや電話はしょっちゅう。工事が始まるまでの2か月ほどで、数えきれないほど設計スタッフの方と打ち合わせを重ねました」とふりかえるおふたり。ご夫妻が願った「光と風と開放感がある家」の実現のために、設計スタッフも構造計算などでできる限り応え、リビングの柱をなくし、窓も最大限大きくとるプランが完成しました。

ご主人さまのプロ目線×奥さまのセンスで
ディテールにまでこだわって

「大きい土地を買えればいろいろできるのですが、予算も限られているので…。建ぺい率ぎりぎりで、デザイン優先で進めました」。そう語るご主人さまは、そもそも不動産業界に携わっていることから、専門知識を活かした建材の指定や、建具のおさまり具合などにこだわりが。時には絵に描きながら細かい部分までオーダーしていきました。

一方、「私の方は専門的なことは分からないのですが、こういう家にしたいというイメージを先行させ、色とか質感の使い分けを考えていきました」と語る奥さま。家全体でどういう色を使って、イメージカラーを使い分けていくかなど、思い描いたビジョンを集めたイメージボードをあらかじめ作成して打ち合わせ時に活用。ボード上でメインカラーやサブカラーを絞っておくことで、壁紙選びや建具の色の選択もスムーズになったそうです。「やりたいことがいっぱいありすぎて、てんでばらばらなお家になっちゃうのは嫌だなあと思って」。迷った際はイメージボードに一つひとつ立ち戻って確かめることが、色味もテクスチャーも美しくセンス良く調和した家づくりに役立ちました。

現場でのコミュニケーションを通じ、
想いのすべてを職人がカタチに

「細かい打ち合わせは着工後も続きました。私たちも2週間ごとに現場へ行き、現場監督の方や大工さんと話し合い、その場で要望を伝えていきました」。設計スタッフ×現場監督×大工さんというワンチームで、家づくりを手掛けるケーナインでは、現場でのお施主さまとの対話も大切にしています。「家がどういう過程でできあがるのか知りたかったですし、見ていくのも楽しかったですね。大工さんたちはみんな気さくで、わからないことを質問したらすぐ丁寧に教えてくれました」。素材に木の無垢材を採用した駐車場やバルコニーの天井の仕上げ、手摺りの素材や幅、鉄骨階段上部のおさまり、外壁の色など、すべて現場でのコミュニケーションを通じて形になっていきました。

なかでも1階階段の一段目を踊り場のように広くした点について、「建売を見学していたとき感じたのは、階段部分の窮屈さ。でも大きな家って、階段部分にもゆとりがありますよね。そこで階段の一段目を広くすることで、少しでも開放感をつくりたかった」と、理由を教えてくれたご主人さま。こだわりがカタチになった階段は、空間にゆとりをもたらし、上りやすく、使い勝手がいいのだそうです。

何度も計算し直して、何度も料金交渉。
応えてくれた担当者に感謝

「いろんな写真を見て、いろんな家を見て。夫婦でいろんな話をして、時には喧嘩をして。何度計算し直したかわからないほど予算も見直し、そのたびに見積もりの交渉もして。その結果、こだわってないところはない程、想い入れのある家ができました」

一つひとつすべてご自身で調べて確認したうえで決められたので、「こうしておけばよかったということが一切ないんです」と笑顔で語るOさまご夫妻。とくに、予算があるなかでの取捨選択をきちんとできたところに納得感があるとおっしゃいます。それを支えてくれたのが、ケーナイン側の決してNOとは言わない姿勢。予算を抑えたいという希望には、質感を落とさずコストを押さえたメーカーに変えるなど、何パターンか選択肢を提示してくれた対応がありがたかったそうです。

思い描いた暮らしを過ごす日々。
玄関先にはミモザを植えて

こだわり抜いて完成した、光と風と開放感に包まれる家で過ごす日々。ご一家の暮らし方は、入居後どう変わったのでしょうか。
「何よりもいい変化は、子どもが家の中でのびのび元気に過ごせているところ。バルコニーやテラスなどで子どもと一緒に遊べますし、一人で青空の下で一息つくだけでも、気分がとてもリフレッシュします」と、穏やかにほほえんでくれました。

また、家事動線を考えて、すべての水回りを2階に揃えたことに奥さまも大満足。「お料理しながらお洗濯できて、子供が遊んでいるのを見ながら洗濯物を干して」と、日がな一日2階にいることも多いのだそうです。

家を取り巻く植栽もご自分たちの手で整えたというOさま夫妻。ポストの横に植えたのは、奥さまが大好きなミモザの木。太陽の光のように黄色いミモザの花のように、ご家族みんなの笑顔がこの家できらきらと輝き続けることでしょう。