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家を建てる前にチェックしておきたい「長期優良住宅」のこと。
その基準やメリット&デメリットを確認

「せっかく建てる家だからこそ、長く住める家にしたい」と考えているなら、一度チェックしておきたいのが、国が推進する「長期優良住宅」制度です。一定の基準を満たしていれば、所管行政庁の認定を受けられるほか、税金やローンの金利が優遇されるなどのメリットも。国土交通省のHPにも詳しく掲載されていますが、ここでは簡単にポイントを紹介するほか、ケーナインができるフォローアップ体制も紹介します。

「長期優良住宅」とは?どんな基準を満たせばいいの?

「長期優良住宅」を一言で表現すれば、「長く住み続けられるために定められた、性能の高い住宅」のこと。長期に住むことに耐えられる構造や設備、環境への配慮、一定以上の住戸面積、維持保全の期間や方法等が決まっているなど、認定を受けるためには以下のような基準を満たすことが定められています。

《省エネルギー性》
限られた敷地の有効活用が得意なケーナインでは、15坪から家づくりに対応可。3階建にして縦に伸ばすことで、ひと部屋増やしたり、収納を充実させることで、ゆとりある生活空間を実現しています。
《バリアフリー性》
将来のバリアフリーリフォームに対応可能となっている。
《住戸面積》
良好な居住水準の面積を確保している。
《耐震性》
地震時の損傷が少なく、継続利用が容易である。(耐震等級2以上・免震建築など)
《可変性》
将来的な間取り変更が可能になっている。
《居住環境》
地域の街並など環境の維持・向上を配慮している。
《維持保全計画》
定期的な点検や補修などに関する計画がたてられている。
《維持管理・更新の容易性》
配管などのメンテナンスや内装・設備の点検及び補修がしやすい。
《劣化対策》
数世代にわたって住宅の構造躯体が使用できる。(劣化対策等級3など)

長期優良住宅に認定されると税金が優遇されるのはホント?

そもそもこの「長期優良住宅」は、いいものをつくってきちんと手入れをして、長く大切に使う「ストック活用型社会」への転換を目指して制定されたもの。そのために、前述のようなさまざまな基準を満たした住宅に対して、経済的負担が軽減される仕組みになっています。

よく耳にするものとしては住宅ローン減税があります。この住宅ローン減税とは、住宅ローンを借りる際に支払う金利負担を軽減するための減税制度であり、新築の一般住宅の借入限度額が2022年~2023年入居の場合は3,000万円、2024年~2025年入居であれば2,000万円に対して、認定長期優良住宅(新築)なら借入限度額は2022年~2023年入居の場合は5,000万円、2024年~2025年入居であれば4,500万円となり、控除期間も認定長期優良住宅(新築)が13年に対して、一般住宅(新築)は10年になっています。その他にも所得税の特別控除や登録免許税、不動産取得税の軽減などのメリットもあります。
(減税期間や控除率、最大控除額は変更される場合がありますので、詳しくは国税庁ホームページ(タックスアンサー)等でご確認ください。)

住宅ローンの金利が低くなる点もうれしいメリットです

民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して貸し出す、最長35年の全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」。長期優良住宅に認定されれば、耐震性や省エネルギー性などを備えた住宅を取得するにあたって、借入金利を一定期間引き下げることができる制度【フラット35】Sが適用可能になることで、最初の10年間まで借入金利が年0.25%低くなることも。もともと低金利のプランが、さらにお得になるので要チェックです。(基準の詳細はフラット35サイトなどでご確認ください。)

また、長期優良住宅なら返済期間最長50年という【フラット50】を利用することも可能になります。これによって将来的に住宅を売却することになった場合でも、購入者に住宅ローンを引き継ぐことができるなどのメリットがあります。

デメリットも含めてお施主さまの判断をケーナインがフォロー

ここまでは長期優良住宅を選ぶことのメリットを紹介しました。しかし近年では一般住宅の質も全体的に高くなり、金利も安いので、実はそんなにメリットを感じないというお施主さまがいらっしゃるのも事実です。逆にデメリットとして、申請から認定までの手間がかかったり、審査にお金がかかったり、家の完成後30年以上の間、10年ごとに点検や修繕、改良の記録を作成・保存する点がご負担になることもあります。

そこでケーナインでは、これらのメリットとデメリットをふまえ、長期優良住宅を申請するか否かを、お施主さまに判断していただけるフォローアップ体制を整えています。もともとケーナインが手掛ける住宅は、3世代にわたって住めるクオリティーを備えています。バリアフリー性や可変性、省エネルギー性などに対応するほか、耐震性や劣化対策などをグレードアップすることで、長期優良住宅レベルの住宅を実現します。

大手ハウスメーカーでは長期優良住宅の仕様がトータルで含まれるケースがありますが、その分コストが高くなることも。ケーナインなら内容一つひとつを細かく取捨選択することが可能なので、たとえば申請や等級アップにかける費用をデザインや建材、設備にかけるほか、将来のリフォームを見据えたアレンジなども自在に相談できます。

Point!

家を建てるコストには、土地と建物以外に税金をはじめとする「諸費用」も含まれます。合計すると数千万円以上になる高額なお買い物なので、税金の負担などは少しでも軽くしたいもの。毎月家計にかかるコストの配分に、長期優良住宅をはじめとする給付金や補助金を上手に活用するご提案や、住宅ローンのご相談などにもケーナインは幅広く対応します。